レイラ・ピニェイロ(Leila Pinheiro)
(ボサノバ、ボーカルはやっぱり女性でなきゃ〜)
この人は、はっきり言ってブルーノートの受け売りというか、イバン・リンス(ブルーノートではイヴァン・リンスと書いている)との共演で来日するということで、ライヴに行くべきかどうかを判断するために購入したというのが正直なところだ。なので、この人は渡辺貞夫との共演もしていたらしいが、ほとんどバックグランドなどは知らない。
まあ、知らないほうが、その分、音楽に素直に反応できるとうものだ。ブルーノートに行こうかまよっているときに(まだ、迷っているのだが)、たまたまHMVに1枚だけあった彼女のアルバムが「Reencontro」(2000年発売、このジャケットを見ると、なんか誰かに似て見えるが)で、このアルバムでは全12曲中、イバン・リンスの曲を7曲(共作含む)歌っているほか、イバンの旧友ゴンザギーニャ(Gonzaguinha)の曲も歌っている。彼女の声をはじめて聞いたときの印象は、なんとなく喉に引っかかったところがあるようなところからか?松任谷由美に声の質が似ているのかな?というもの。まあ、日本の彼女の場合は、いろいろと電気的に声をアレンジしているかもしれないが。声は非常に綺麗で透き通るという感じ。コテコテのボサノバを期待されるとはずれるかもしれないが、ほどほどにポピュラーな感じであり、ボサノバの要素も十分あるので、聞きやすいと思う。もともと、イバン・リンスの心地よいメロディーは、女性が歌うとこれまた、なかなかいける。これ聞いただけで、ブルーノートに行っても良い、という気にさせてくれる。アレンジと歌手が変わると全く違う曲に、イバン・リンスのオリジナルと比較するとおもしろい。私の最近のお気に入りである。
で、仮にライブに行くとしても、1枚だけでは寂しいというもの。かといって、彼女のアルバムを探してHMVやタワーレコードなどを梯子するのもちょっとなので、ネットで購入してみた。また、CDNowというサイトなのだが、これがアマゾンよりもやや安いような印象だ。でも、どうでも良いけど、どちらにせよマイナーなのか?安くは無い。1枚US$19前後はないだろう。しかも、ブラジルからの輸入盤の輸入だ。どうでもよいが、おかげで1枚はケースがちょっと欠けていた。4枚頼んだのだが、1枚は在庫がないということで、発送が遅れそうと思い、2週間ほど待ってキャンセル。で、買ったのは、
「Coisas Do Brasil(1993) 」、「Isso e Bossa Nova(1994)」、「Outras Caras(1999)」の3枚。
「Coisas Do Brasil」は、ほどほどにポピュラーで非常に聞きやすい。全12曲のうち、2曲がイバン・リンスによるものだ。まずはクラリネットとサンプリングによる短いインストルメンタルでスタート。ではじめて聞いたときはちょっと眠かったので思わず、聞きながら寝てしまったが、退屈だから眠いとか睡眠音楽という訳でもなく、綺麗なのである。声の張りもあるし、結構力強い歌い方だ。私はポルトガル語がわからないが、それでもムーディー(?)で美しい音を楽しめるアルバムだ。落ち着いた雰囲気をお求めの方にオススメです(このアルバムは日本でも「イパネマの出来事」として発売されたいた)。「Isso
e Bossa Nova」はタイトルからしてボサノバを前面に出しているのがわかる。このアルバムではアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲などをレイラ流にうまく消化して歌っている。イパネマの娘(ここの部分はインスト)を含む序曲から始まり、最後まで心地よいボサノバの世界を堪能させてくれる。ボサノバ好きなら、絶対にオススメである。家宝になるかも?本当?のボサノバよりもちょっとポピュラーっぽい感じがよければ、
「Coisas Do Brasil」のほうが良いかもしれません。個人的には、アナ・カラン(Ana Caram)も良いがレイラのほうが、やや垢抜けしているというか、コンテンポラリー?というか、そんな感じがする。逆にいうと、アナ・カランのボサノバのほうがボサノバっぽいということかもしれない。で、もう一枚は「Outras
Caras」で、このアルバムは日本を意識しているのか?ジャケットからいきなり「多彩な顔」と書いてある。ジャケットの内側を見るとちょっと漢字が違うが「静さや、岩にしみ入る、蝉の声」と書いてある(何を意図しているのか、私には残念ながらわからない)。アルバムは、ややポピュラー色が濃くなってきている感じ。ということで、悪いとは言わないが、前に書いた作品と比較するとイマイチでした。94年から99年までの間にどういう音楽的な変化があったのかはわからないが、ボサノバという音楽からは、ちょっと離れたように見えたが、2000年のアルバム「Reencontro」では、前のレイラに戻ってきていると思います。その間に、髪の毛もショートから長くなっているようです。ちなみに、この人は作曲とかはしてません。あくまで歌手です。ということで、今回のお買い物はまあまあのものでした。この人、結構なベテランらしいのだが、何歳なのかは知りません。
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Last updated Jan. 28, 2001
Eiji Nakaoka 1996.-01
![]() Leila Pinheiro Coisas Do Brasil(輸入盤) |
![]() Leila Pinheiro Isso e Bossa Nova(輸入盤) |
![]() Leila Pinheiro Outras Caras(輸入盤) |
![]() Leila Pinheiro Reencontro (輸入盤) |