ジャヴァン(Djavan)
(イバン・リンスよりはやや濃いブラジル音楽のススメ)
いきなり、ジャヴァンというと昔どっかにいたロックグループのジャパン(Japan)と聞き間違えるかもしれない。実際に、ブラジルで従姉妹の旦那に音楽は何が好きかということで話をしたときに「イバン・リンス」や「ジャバン」の名前を出したら、「ジャバンとは日本の歌を歌っているグループなのか?」と聞き返されてしまった。最後は意味が通じて、「俺も好きだ」という話になったのは、イバン・リンス編で書いたとおり。
で、このおじさん?を始めて聞いたのは、実は何を隠そうイバン・リンスよりももっと昔だ。なぜ覚えているのかよく理由はわからないが、まあ、伯父がブラジルに移民として行っていたので、ブラジルに対しては親近感があったというのもあるだろう。どうでも良いことだが、中学生のとき、ブラジル移民の話になったときに、当時社会を教えていた稲垣教諭(確かそんな名前だった)が「この中に親戚とかで移民した人はいるか?」と聞かれたときに、素直に手を上げた私に「九州は貧しかったからな」みたいなことを言われたときには、中学生心が傷ついたものだ。さて、どこで始めて聞いたかということに話をもどすと、昔、NHKの番組で夜8時くらいから(はじめは確か)幸田シャーミン(今はどこにいるのでしょう?)らが司会をしていた世界の出来事などを紹介する番組の中で、ブラジルでジャヴァンの「サムライ」という曲が流行っているとやっていたのを今でも何故か覚えているのだ(82年発表のこの曲はスティービー・ワンダーが参加したということもあって話題になったらしい)。その後、あのメロディーはそのときだけしか聞いていないにもかかわらず何故か覚えていたのだが、縁がなかった。ところが、98年前後になんとなく買ってみたセルジオ・メンデスのアルバム「オセアーノ」の中のタイトル曲「オセアーノ」がカバーされているということを知った。が、とくにアルバムを買うこともなかった。要するに、ジャヴァンについては、あまり詳しくはなかったのだが、ブラジルでCDをお土産として購入してもらい、このちょうど出たばかりでどこのCD屋にも置いてあった2枚組みのライブ・アルバム「Djavan
ao vivo」で、感心したというところだ。その後、中古CD屋で輸入版の「パズル・オブ・ハーツ」(セルジオ・メンデスがカバーをした曲のもとのアルバム)をゲットした。
ということで、イバン・リンスではあまりにもソフトすぎるという方にはオススメです。個人的には、セルジオ・メンデスの「オセアーノ」もミーハー路線で好きです。一般的にブラジル音楽の中でもボサノバとかが好きな方は、本当の昔のセルジオ・メンデスのほうが好きという方が多いとは思いますが、私はあまり昔を知らないこともあり、今のほうが良いです。もっともセルジオ・メンデスはブラジルではどうもミュージシャンとしての市民権?がなくなっているのかもしれない。というも、従姉妹らと入ったCD屋さんに、なんとセルジオ・メンデスのCDが一枚も置いてなかった。いくらなんでも、そのときだけ全て売り切れでなくなっているとは考えにくい。もうひとつは、イバン・リンス編で紹介したベストアルバム(全50タイトルで、ジャヴァンや今後紹介しようとしているレイラ・ピネェイロ、シモーネなどなど)には「セルジオ・メンデス」の名前がないのだ。
ただ、アントニオ・カルロス・ジョビンとかも無いので、単に著作権などの問題なのかもしれないが。事情通の方がいれば教えて欲しいです。
家で、あるCDを探していたら、NECアベニュー(まだあるのだろうか?)から出ていたJAZZVISIONSというシリーズのNo.8のライブ・アルバム「BRAZILIAN
KNIGHTS AND A LADY(ブラジル幻想)」を発見した。これはイヴァン・リンス/ジャヴァン/パティー・オースチンの3人がロサンゼルスで行ったコンサートを録音したものだ。イバン・リンス、ジャヴァンともに彼らのヒット作が歌われている。パティー・オースティンも好きなアーティストなので音楽的には満足なのだが、ライブなので仕方ないといえば、それまでなのだがやたらと音楽と比較してオーディエンスの拍手などの音がでかいように聞こえるのは、ちょっと聞きづらい。
その後、HMVにて彼のアルバムを発見したので、2枚購入した。ともにエピック・ソニーから発売されていたもので、Luz(ルース(光))は、上述のようにスティービー・ワンダーのハーモニーカをフィーチャーした「サムライ」を収録したアルバムで、アメリカでの録音した82年の作品。聞いてみると、はやるのもわかる気がします。米国のポピュラーに媚びた曲という訳でもないし、そこそこポピュラーな感じもする。やはり、ミュージシャンが大きくなろうとすると、最大のマーケットである米国といかにうまくつきあっていくかが運命の分かれ目なのかも。これでほんとにポピュラーになってしまうとその中に埋もれて、消えてしまうんでしょうな。しかし、このジャケットはオリジナルではなく、日本用にあえてジャヴァンの顔をアップにしたものをはずしている(本人の許可は得ているらしいが)。どうしても、黒人系のアルバムでは日本市場用にイメージが悪化するのか?アーティスト本人をアルバムジャケットからはずして、綺麗な?イメージ写真を持ってくることが多いようだ。例えば、カール・アンダーソン(Carl
Anderson)なんて、オリジナルではほぼみんな自分の写真だが、日本では顔がでたことないんじゃない?で、もう1枚のは日本オリジナルのベストアルバム。「Luz」と同じくサムライからスタートするが、こちらは15曲も入って、しかも、ジャヴァンの代表的な曲が入っているので、ジャヴァンを知るには安直ではあるが、ベストかも。
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Last updated Jan. 28, 2001
Eiji Nakaoka 1996.-01
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