イバン・リンス
(濃くないブラジル音楽のススメ)

 今、ブラジルがちょっとしたブームである。昨年はブラジル発見?500年という記念すべき年だったし、なんといっても、自分で行ってみたところが、マイ・ブーム(死語?)にちょっとだけ火をつけた。で、 このイバン・リンスというおじさんはそれなりに古くからMPB(Musica Popular brasileira、ブラジル・ポピュラー・ミュージック)?界の重鎮と言える人だ(多分)。
  思い起こせば、私がこのおじさんを聞くことになったのは、80年代に(私の記憶が正しければ)Stereoというオーディオ雑誌のレコード欄にて絶賛?されていた「Love Dance」(89年発売だったらしい)というアルバムを聞くことになったのがはじめだ。ちなみに、そのCDは買ったつもりなのだが、どこに行ったのか行方不明だ(後日、中古屋でゲットし、右に写真追加)。このアルバムは彼としては、始めて英語の歌をたくさん(一部ポルトガル語も)収めて世界デビュー?といった感じのものだったのだ。その後も、彼の聞きやすいメロディーは多くの米国人アーティストなどにカバーされており、私が持っていたCDでも盲目の歌手であるダイアン・シューアなどもカバーしていたのを記憶している。私は、なんとなく聞きやすいフュージョンが好きで、昔から、GRP(グルーシン・ローゼン・プロジェクト?)レーベルなら、あまり外れはないだろうと、適当に買ったりしていた。イバン・リンスは、このレーベルの代表格であったリー・リトナー(今は自分のレーベルを持っているようだ)らと作品を作ったりしていた。85年のグラミー賞をの1部門を受賞した(ちなみに、グラミー賞は今では100部門もあるらしい?)デイブ・グルーシンとリー・リトナーのアルバム「ハーレクイン」では、イバン・リンスがスペシャルゲスト?として3曲歌っている。自慢だがCD NowというCD直販サイトでイバン・リンスで検索したら、「ハーレクイン」の名前が出てきたので、リー・リトナーらと同じタイトルでアルバムを出していたのかと思い注文したら、同じものだった(苦笑)。ラブ・ダンスが結構、ミーハーというか、万人受けしやすいメロディーであったのだが、その後に購入した世界向け第2弾の「アウア・イオ〜魂への賛歌」では、ちょっと民族っぽくなってしまったので、個人的には興味が後退していたのだが、今回の「 A Cor Do Por DO Sol(日没の色)」(輸入盤)では、親しみやすい曲(万人受け路線とでも言いましょうか?)になってきており、しかも15曲入りと大盤振る舞いで、メロディーの良いポピュラーが好きな人であれば満足してもらえるアルバムになっていると思います。ポピュラーで(ちょっと違うかもしれんが聞きやすさで言えば)デビッド・フォスターとか、古くはバート・バカラックみたいな系統が好きな人にはピッタンコという気がします。ちなみに、この人1945年生まれということなのだが、年の割にはジャケットの写真は若く見えると思うが、どうでしょう?
  最近では、彼の曲をスティング(最近あまり聞きませんが)などの大物がカバーするという企画物アルバムがオーディオマニアなら大好きな、あのTELARCレーベルから「a love affair -the music of Ivan Lins-」 として発売されている。アルバムの最後はイバン・リンス自身が取りをしめている。「あまり、ブラジルってね〜」という感じの方であれば、このアルバムから聞き始められることをオススメします。今回のアルバムに参加しているスティングやヴァネッサ・ウィリアムスくらいならだいたい想像できるのではないでしょうか?ほかには、99年に亡くなったグローバー・ワシントン・Jrも1曲演奏しており、フィージョン好きにもイケテいます。これを聞けば、世界に通用するイバン・リンスの才能は理解していただけると思います。それでも駄目かもしれないという方には、少なくともこのレーベルの録音は折り紙つきのものです(日本盤でも出ているようです)。
  昨年の8月に行ったブラジル旅行では、従姉妹にお土産としてジャヴァとイバン・リンスのCDを購入してもらったが、イバン・リンスのベスト版(値段はR$12.9だったようだ)も現地では出ており(どうもこのレーベルはいろんな人のベストを出しているようだ)値段も安くて、しかも2枚組となっており、手に入るのなら入門用にオススメだ。ただし、録音がすべて70年代のものばかりのようなので、いかにもステレオ感を強調した録音となっており、そのあたりはご勘弁を。ちなみに、その従姉妹の旦那はユダヤだったのだが、ジャヴァンは「いい趣味だ、俺も好きだ」と言っていたが、イバン・リンスについては、たいしたことを言っていなかったので、ニール・ダイヤモンドみたいに現地では日本の演歌に近いような評価となっているのかもしれない(苦笑)。
 ということで、2月にブルーノートに行きたいとは思うのだが、アル・ジャロウのように演奏時間が短いと面白くないので、どうしようか迷っている。どうでもいいけど、アル・ジャロウってあの仕草といい、風貌といいダウンタウンのまっちゃんに似ているんだよな(笑)。

 

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Last updated Jan. 28, 2001
Eiji Nakaoka 1996.-01

 



Dave Grusin / Lee Ritenour
Harlequin(MVCJ-30014)


Ivan Lins
Awa Yio(WPCR-1238)


Ivan Lins(輸入盤)
A Cor Do Por Do Sol


A Love Affair (輸入盤CD-83496)
-the Music of Ivan Lins-


Ivan Lins(ブラジルにてゲット)


Ivan Lins
Love Dance(22P2-2652)

 

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