アンブレイカブル(Unbreakable)
Are
you ready for the truth?「真実を知る覚悟はあるか?」という何やら怪しげなコピーの予告編は興味を引くようには出来ていて、一方で、その映画の展開については全くわからないものだった。ブルース・ウィルス演ずる主人公デヴィッドが、列車事故に遭い、唯一の生存者だったというところまでは紹介していた。
舞台はフィラデルフィア。監督であるM.ナイト・シャマラン監督とフィラデルフィアとはどういう関係があるのか知らない(監督はインド生まれのフィラデルフィア郊外育ちらしい)が、彼の前作である「シックス・センス」も舞台は確かフィラだった。「シックス・センス」は、旅行に行くときに飛行機の中で見たのだが、残念ながら、途中で寝てしまい、今ひとつ訳がわからない映画ということで私の記憶は終わっているのだが、周りの人に聞くとこれが結構好評で、ちゃんと見たら良かったとやや後悔していた。
映画のイントロからして、まず何だ?と思わせる。一般的な家庭におけるコミック本の保有している数からはじまり、次いで、もう一人の主人公であるイラジャ(サミュエル・エル・ジャクソン)の誕生シーン。シーンの一つ一つに謎を解くためのクルーが隠された映画になっており、見るほうも注意深く映像を咀嚼していかないと、楽しめない。もちろん、シャマランも見る人に注意を与えるような映像表現を多くしている。イビキをかいて寝ている奴がいたが、こういう奴はこの映画は理解できない。正直言って途中このまま終わってしまうのか?という不安が無いわけでもなかったが、話が進んでいくに従い、(ちょっと大げさかもしれないが)映像に表現された全てのものが無駄のない、一つのストーリーの中に見事に完結されたものであることがわかってきて、見るものの想像をこれまた見事に裏切るというか想像を越える展開には感服してしまう。あえて、苦言を呈させていただくとすれば、ちょっと話がでかくなりすぎて?(だからこそ、観客の想像を越えるのだが)想定にいささかの無理があるようだ。しかし、そんなものは十分アウトウェイトするようなおもしろい映画であった。
映画を見終わって映画館に置いてあった「解読マニュアル」なるものを拝読させていただいたのだが、確かに映画の中では「おや?」と思わせるような表現のシーンが多かったが、言われてみるとますます納得。ちゃんとそこまでシャマラン監督の映像を探索できていなかった自分が少々悔しい。映画の中で、シャマラン監督が麻薬ディーラーとして登場しているが、彼は現代に生きるヒッチコックなのかもしれない。
人は一人で生まれ、一人で死んでいく。多くの人は自分が何のために、この世に生まれたのか知らないまま死んでいくのだろう。神のこの世に存在するのかどうか知らない。ただ、神が全てを創造しているとすると、それにしてはあまりにも酷い人生というのがあるのも現実だ。ある映画の予告編の中で、小人病?らしき青年が牧師に「God
have a plan for me」と問い掛けていたシーンがあったが、本当に不遇な人生になれば、そういうことを聞きたくなるのは至極当然であろう。大抵の人間は、背か低いとか醜いとか太っているとか頭が悪いとか何らかの悩みを抱えていることが多い一方で、実はそれが(自分自身にとっては非常に重要な問題のように思えても)取るに足らないどうでも良いことが多いのも現実かもしれない。自分が何者でどういう能力があるのか(宗教的に言えば神がどういう意図で創造したのか)真実を知ることができれば、つまらない悩みから開放され、もっと充実した人生が歩めるのかもしれない。それとも、知らぬが仏で、自分自身を知らずに平凡な生活を送りつづけることが多くにとっては幸せなことなのだろうか?ただ、この映画を見て言えることは、この映画は知っておいたほうが良いということだけだ。
| 製作 | M・ナイト・シャマランほか (M Night Shyamalan) |
| 監督 |
M・ナイト・シャマラン |
| 以下キャスト | レヴェル:PG-13 |
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デイヴィッド・ダン |
ブルース・ウイリス |
| イラジャ・プライス (Elijah Price ) |
サミュエル・L.ジャクソン |
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Last updated Feb. 25, 2001
Eiji Nakaoka 1996.-01