赴任その後 PDA・携帯電話編

  当地ジャカルタで休日にすることといえば、ゴルフか買物くらいしかない。ゴルフをやる人はプレイ代が日本と比較して安く、ゴルフ場も近いので環境としては恵まれている。朝早く出る必要もないし、行きも帰りも運転手が送り迎えしてくれる。だが、私はここ数年はゴルフ・クラブを握ってもないので、全くそのメリットを感じないというか享受できないというか。一方、買物をするといっても、実際に行く場所は限られている。今でも多くのショッピングセンターが雨後の竹の子のようにポコポコ生まれている。明らかに過剰に見える状況ではあるが、その多くがあまり採算などを考えていると思えないようなところがおもしろいというか不思議というか。ジャカルタで今のところ人気があるのは、プラザ・スナヤン(Plaza Senayan)とプラザ・インドネシア(Plaza Indonesia)ということになっている。そんなショッピング・センター事情の中で良くも悪くも特徴的なのがラトゥ・プラザ(Ratu Plaza)である。地下にカルフールがあるが何故か入り口が地上階と地下はつながっていない。ちなみに、カルフールは日本とかと違って従業員がローラースケート(インラインスケート)を履いていない(後日履いている従業員を発見したが、数は少ないと思われる)。そごう(名前だけで今は日本のそごうと関係ないでしょう)とかと比較して食品とか安い。駐車場が小さいため、休日などは車で行くと駐車場待ち時間があったりする。ラトゥ・プラザを特徴付けているのは、2フロアくらいの家具屋と小さな秋葉原状態のフロアが2フロアあることだ。パソコン関係のものなら、一通りはそろう。が、値段は日本と比較して安いということはまずない、というかほとんどが高い。多くはシンガポール経由の輸入だ。秋葉に行けば、1日歩き回っても回れない気がするが、ラトゥ・プラザでは1時間もかからないのが寂しい。また、外国人(欧米人)もよく出没している。パソコンもあるが、多くは海賊版のDVDを買いに来ているのだ。値段も安い上、最新の映画も同じか若干遅れて並んでいる。しかも、その多くは当地の標準であるPALではなく何故かNTSCのリージョン・フリーかリージョン1となっている。
 私の上司であるIさんはこの手のガジェットが結構好きでもっぱらパーム派である。Iさんの使っているtreo600は携帯と一緒に小さいキー(ボード)もついている。私の前任者となるGさん(3月12日に当地を脱出)も携帯と一緒になったパームを使っていた。そういう環境のなかで、その手のおもちゃに興味のある私も食指を動かされることとなった。そこで私が手に入れたのがWindows Pocket PCと呼ばれるマシンだ。みんなと同じものを買ってもおもしろくない。もちろん、日本語を載せるのであれば、はじめから日本で売っている日本版を買ったほうが楽なのだが、海外でしか楽しめないものもあるので、それに挑戦することとしたのだ。日本では一部の店でも売っているようだが、O2社のXDA IIというマシンがそれだ。何が特徴的と言えば、今のところ、唯一携帯電話と一緒になったPDA(Pocket PC Phone Edition)ということだろう(日本では電話として使えないので全く意味がない)。以下がそのマシンのレビュー及び日本語化についてである。
 まず、見た目だが、電話の機能が追加されても、特に普通のPDAと大きな違いはない。電話をするためのキーが追加され、スピーカーがついている程度だ。この前の機種であるXDAはアンテナらしきものが如何にもという感じでついていたが、それが内蔵されなくなっている。上部にはSDIO Nowに対応したSDスロットが用意されている。電源スイッチは上部左にある。前に使っていたカシオのマシンが左側面に電源スイッチだったが、慣れもあるのだろうが、横のほうが個人的にしっくりする。背面にはデジカメのレンズがついているが、全く期待はずれで使い物にならない。日本の携帯電話のカメラを考えれば、残念ながらおもちゃ以下の出来である。非常用のデジカメという利用法か?但し、液晶画面がでかいので写し易さという点ではデジカメよりも有利かもしれない。クレードルは予備バッテリも同時に充電できるようになっている。デザイン優先だったのかどうかわからないが、クレードルへ本体を置くときにゆっくりやらないと充電端子?が刺さりにくいつくりになっているのはカシオのマシンと比較して明らかに×。ちなみに、会社から与えられた携帯電話からGSMのSIMチップを移し変えればそれで番号を持ち運べてしまうのは、番号は持ち運べない日本の環境からするとちょっとビックリだ(但し、安い電話の場合は、持ち運べないSIMチップの仕様もあるようだが)。
 マシンを買う前に多少情報を調べた。全く日本語が使えるかどうかもわからない状態で買う人柱になるほど、お人よしではない。いろいろと調べると、@韓国産のソフト(Effy)を使う方法と、Awin.nlsというファイルなどをゲットしてタダで日本語化が出来る方法があることがわかった。やはり、私もケチなのでまずはタダで出来るかトライすることにした。が、xdaは他のマシンと違ってphone editionということもあり、win.nlsをコピーして再起動した時点でハング・アップしてしまった。ということで、仕方なくシェアウェアであるEffyを購入して無事に日本語化できた。その後、atokも導入し、ちゃんとした日本語環境となった。なお、atokの導入にはレジストリの書き換えが一部必要だった。インストールしただけでは起動はするものの変換が全く動かないのだ。
 強いて欠点といえば、電話としてはややでかいので持運びが面倒(但し、pdaと携帯を持つことを考えれば楽だが)なことと、やはり、このでかいものを電話として手にもって「もしもし」はあんまり格好のよいものではない。そこで、標準でbluetoothがついているので、それを使ったヘッドセットをそのうち試してみるつもりだ。ただ、ソニーエリクソンなどのヘッドセットもちょっとそれをず〜っとつけているのもSF映画みたいで格好悪いので悩ましいところだ。また、ヘッドセットは相性などの問題もあるようだ。
 このマシンは非常に便利で全く後悔していない。メールもSMS(ショート・メーッセージ・システム;電話が対応していれば、相手の電話番号充てに短い文章を送る事が出来る)も日本語でかいて、そのままgprsまたは携帯で送信できるし、インターネットも遅いこともあるが、テキストベースのyahoo.co.jpなどであればあまり気にならない。特にアウトルックで住所録などを管理している人は、そのままそこから電話、メールができるのがうれしい。
 このマシンは値段も他のPDAに比べて随分と高いものだった。当地では7,500,000ルピアだった。HPの安いPDAなら2,500,000程度なのでいかに高いかがわかる。このマシンは当地のちょとこの手のものをを知っている(ふりをしている)金持ちや政治家、仕事が出来るふりをしたいビジネスマン(私も含む(苦笑))に人気があるらしい。当地にきて私も1月ちょっとで
数人持っている人を見たが、あまり使いこなしていると言う感じよりも単なるアクセサリという印象を受けた(苦笑)。

 その後、新しくカバーを購入した。標準でついているものは革(人工?)なのだが、電話をするときにカバーをしているとブラブラして格好悪いし、邪魔なのだ。サードパーティーから販売している革製のものも開き方が下から開く(標準のものは上から開く)ので、電話をするときに口のほうでブラブラしないが、どちらにせよ邪魔だ。左右に開くものもあるらしいが、これもあまり使い勝手が良さそうではない。そんな中で今回購入したものが、金属製のカバーだ(Inno Pocket社 Metal Deluxe Case for 2 XdaII)。本当かどうかわからないが、飛行機にも使うグレードの傷に強いアルミニウムと書いてある。実際には何故か買ったときからちょっと傷がついているのは何故だろう?この商品のメリットは何と言っても、@電話口が開いているので、ケースを開かずに電話ができる(但し、ケースを開かないと液晶画面が見えないので、相手を確認するには一度開く必要あり)ことにつきる。また、これも結構気になることなのだが、Aケースを閉じていることで、電話のときに顔の油が液晶画面にベタベタ付かないというメリットもある(男ならほとんどはそうだと思うのだが・・・)。ちょっとでかい電話であることには変わりはないが、(今のところ)非常に便利であると思う。その反面駄目な点としては、@スタイラスがちょっと取りにくいとか、Aケースに入れたままクレードルに載せられない、B裏面にベルトへのアタッチメントにつけるための凸が出ているので邪魔、CSDカードのほかに名刺も入るスペース?が標準のものにはあった(名刺入れも持ち歩かなくても良いので便利)が、このケースは標準サイズのSDカード2枚しか入れるスペースがない、ということくらいか。お値段は若干値引きしてもらってRp. 325,000と革製のものよりも若干高い。ネットでみる限り、これはほぼ世界の相場と思われる。
 買いに行ったときには、2,3人ほどXda IIを購入した人を見た。これからますますXda IIはジャカルタでブレークするものと期待されている?

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Last updated Mar. 28, 2004
Eiji Nakaoka 2004

 

ジャカルタ移住記

 

Xda IIのもともとの画面へちょっとソフトを入れて手を加えた状態。まだ、英語のみ。

ヤフー・ジャパンを表示した状態。左がまだ英語のままの状態。このマシンでつながったところ。右が日本語化をしたあとの状態。PDAとして手軽に持運べて、こいつだけでインターネットも使えるのは感動。もちろん、yahoo mailも閲覧・送受信ができる。


中国製のアルミケース
右側は人間の顔のようにも見える。SDカードホルダはしっかりしているが、標準サイズのSSDカード用になっているため、本体に入らないようなWiFiカードなどは入らないと思われる。



アルミケースにXda IIを入れた状態。
写真ではやたらと液晶画面が歪んで見えるが、リサイズしたためか?ちゃんとフィットしていて、スルスル落ちることなない(当たり前だが)。



金属ケースと標準ケース。カバーをつけたまま携帯電話として使えるよう、耳の部分と口の部分に穴があいている。

ケースの裏面。両方ともデジカメ用に穴があいている。ベルトなどへのアタッチメントとの固定は金属ケースの場合、ケース側が凸になっているが、標準の場合はアタッチメント側が凸になっているので、出っ張りがない。金属ケースの場合、底に穴があいているので、ケースを開かずにオプションのケーブルで充電やPCとの接続が可能。但し、クレードルを使う場合は、ケースからはずす必要がある。


金属ケースを上部から見たところ。ケースを閉じたままでSDカードの出し入れができる。